社員紹介(管理部門③)VOL.10

産官学連携
で挑む
グリーンLPガス
実用化。

SCROLL

経営企画部 カーボンニュートラル推進グループ
加藤 広海(2017年入社)

入社後、基地・安全管理部 基地管理グループ配属となり、LPガス基地の管理・運営業務に携わる。2019年に経営企画部に異動。2022年からは、カーボンニュートラル推進グループに所属し、グリーンLPガス製造に関する研究開発業務に取り組む。

CAREER

2017

工学資源学部で人工的に石油を合成する際の触媒の研究に携わったことと東日本大震災でエネルギー供給に対する危機意識を持ったことから、ENEOSグローブへの入社を希望。

2017-2019

基地・安全管理部 基地管理グループにて、LPガス基地の安全管理や工事の予算組みなどを担当。LPガスの供給拠点である基地の業務に取り組んだことで、安定供給の重要性を実感する。

2022

経営企画部 カーボンニュートラル推進グループへ異動。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託するグリーンLPガス製造技術の研究開発に従事。産官学の連携を取りながら3年間のプロジェクトを進めている。

基地での業務を通して
安定供給の重要性を実感

私は学生時代、一酸化炭素と水素の混合ガスから石油などを作り出す手法について研究していました。研究を通してエネルギー業界に興味を持ち、就職活動をしていたところ、LPガス基地を多く保有し、エネルギーの安定供給に貢献している当社に魅力を感じました。技術職や研究職に就くという道もありましたが、社会に出てからは新しいことに挑戦してみたいと考え、一般職を希望しました。

最初に配属されたのは、基地・安全管理部 基地管理グループです。全国各地にある当社のLPガス基地で社員が安心して働けるように安全面を管理したり、施設の改修工事などの予算を組んだりすることが主な業務でした。LPガス供給の要である基地の管理に携わったことで、安定供給を維持することの重要性をあらためて実感し、使命感が湧いてきました。その後、配属された経営企画部 企画1グループでは、経営会議の事務局を務めたほか、会社全体の予算管理も担当しました。経営の現場を間近で見ることができたのはとても貴重な経験で、目の前の仕事をこなすだけでなく大局を捉え、会社がより良い方向に向かうように考えながら業務に取り組むことをより強く意識するようになりました。

合意形成を図りながら
プロジェクトを進める

2022年に経営企画部のカーボンニュートラル推進グループに異動になりました。現在は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業であり、日本製鉄株式会社、富山大学と共同で取り組む産官学連携のプロジェクトである「カーボンリサイクルLPG製造技術とプロセスの研究開発」に取り組んでいます。触媒反応により二酸化炭素と水素から作り出されるグリーンLPガスは注目されていますが、製造コストが高く、商業化が難しいのが現状です。そこで、効率的に化学反応を進められる触媒の開発、製造工程の検討、社会実装モデルの検討の3つを軸に研究を進めています。学生時代の研究テーマとリンクする点が多いため、学びが生きていることを実感しています。

当社は本プロジェクトの主体者であるため、パートナー企業や大学とうまく連携しながら円滑に研究開発を進めていく責任があります。私はその調整役を務めていますが、さまざまな立場の人が数多く参加しているプロジェクトですので合意形成を図るのに苦労することも多々あります。そのため、意図や目的を明確に伝え、細かく丁寧にコミュニケーションをとることで、信頼関係を築けるように努めています。

2050年を見据えて
動き始める

現在、火力発電所から排出される二酸化炭素を用いてグリーンLPガスを作る試験設備が稼働開始するなど、プロジェクトは順調に成果を上げており、私自身、期待に胸を膨らませています。グリーンLPガスが実用化されれば、エネルギー需給の面でも環境面でも社会に大きなインパクトを与えますが、そうしたプロジェクトに参加できていることにとてもやりがいを感じています。本プロジェクトは、3年間で実施されるため2024年度が一旦の区切りとなりますが、そこで終わりではなく、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、さらなる技術開発に取り組まなければなりません。今後はそのためのパートナー企業を探すことに尽力していく予定です。

私は理系出身ですが、文系・理系のくくりにとらわれず、自分が本当にやりたい仕事に就く道を選びました。実際、当社ではさまざまなバックグラウンドを持った人たちが働いています。そのため、何か課題が持ち上がった時には、いろいろなアイデアが飛び交い、より良い解決策を探ることができます。私もこれまで人事異動によりさまざまな部署を経験し、個性豊かな先輩・後輩と一緒に仕事をしたことで多くの刺激を受けました。大学時代に学んだことは大きな糧になりますが、その後の長い社会人生活を考えると文系・理系だけを判断材料にすると選択肢を狭めてしまいます。就職活動中の皆さんもぜひ幅広い視野を持って就職先を選んでほしいと思います。

就活生に一言

自分を信じてやりがいや働きがいを見つけてほしい 自分を信じてやりがいや働きがいを見つけてほしい

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会社の福利厚生の宿泊補助を使って家族旅行を楽しんでいます。まだ子どもが小さく、飛行機代がかからないうちに、いろいろな土地を訪ね、たくさん思い出を作りたいと思っています。

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